
2025.7.8
教員

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「部活動をやりたくない…」その気持ち、決してあなただけではありません。中学校や高校の先生方の中には、部活動の負担に押しつぶされそうになりながら、日々奮闘されている方がたくさんいらっしゃいます。
私たちクジラボは、5,000名以上(※クジラボブランド累計 2026年6月時点)の先生方の実際の声に耳を傾け、キャリアに悩む先生方をサポートしてきました。この記事では、部活動に苦しむ先生方の心情に寄り添いながら、その負担を少しでも軽減し、あなたらしい働き方を見つけるためのヒントをお届けします。
この記事を読めば、「部活をやりたくない」という気持ちの正体や、その気持ちとどう向き合っていけば良いのか、具体的な対処法や選択肢が見えてくるはずです。
もし今、あなたが部活動のことで深く悩んでいるなら、一人で抱え込まずに、まずはこの記事を読んでみてください。そして、もし部活動だけでなくキャリアにも悩んでいるようでしたら、一度クジラボにご相談ください。
大切なのは、あなたがどうしたいか、です。この記事が、あなたが自分らしい一歩を踏み出すためのきっかけになれば幸いです。

中学校や高校の先生方から寄せられる「部活をやりたくない」という切実な声。その背景には、長時間労働や専門外の指導への戸惑いなど、多くの先生が部活動に負担を感じる構造的な問題が潜んでいます。
教員の方が感じる4つの主な理由について見ていきましょう。
先生方の心身を追い詰める大きな要因の一つが、部活動に関わる際限のない長時間労働です。
文部科学省の2021年の調査では、中学校教員が部活動に費やす時間は週平均約7時間43分に上り、特に土日は全て「残業」扱いとされています。(参考:教員の勤務実態からみた部活動 - 文部科学省)
さらに深刻なのは、全日本教職員組合(全教)の2022年の調査結果です。大会等がある部活動の顧問の約36%が「過労死ライン」とされる月100時間超の残業をしているという衝撃的な実態が報告されています。(参考:2022年 全教「勤務実態調査」第一次集計)
これらのデータは、部活動がいかに先生方の時間を奪い、過酷な労働環境を生み出しているかを明確に示しています。週末も休む間もなく指導にあたり、平日は授業準備や他の校務に追われる。このような状況では、心身ともに疲弊してしまうのは当然と言えるでしょう。
勤務時間の実態について以下の記事も参考にしてみてください。
» 教員の勤務時間はおかしい?データで見る過酷な実態と解決への道筋
これだけの時間を部活動に費やしても、多くの先生方が「報われない」と感じる背景には、給与制度の問題があります。
公立学校の教員には、「給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)」により、原則として残業代が支払われません。その代わりに、給料月額の4%(2025年度からは5%、段階的に10%へ引き上げ予定)の教職調整額が一律で支給されています。
この制度は、制定当時の労働時間を前提としたものであり、現在の部活動指導を含む長時間労働の実態とは大きくかけ離れています。つまり、どれだけ多くの時間を部活動指導に費やしても、それに見合うだけの経済的な対価が得られにくい構造になっているのです。
「働いても働いても報われない」という感覚は、先生方のモチベーションを低下させ、「部活をやりたくない」という気持ちを増幅させる一因となっているのではないでしょうか。この給与制度の問題も、部活動の負担感を語る上で避けては通れない重要なポイントです。
割に合わない給料の実態については以下の記事でも解説しています。
» なぜ教員の給料は割に合わないと感じるのか?勤務実態と合わせて解説
部活動指導におけるもう一つの大きな負担は、必ずしも自身の専門分野ではない活動の指導をしなければならないケースがあることです。
全日本教職員組合(全教)の2022年の調査では、驚くべきことに、部活動顧問の半数が指導に必要な知識や技術を「備えていない」と回答しています。(参考:2022年 全教「勤務実態調査」最終報告①)
専門外の指導では、生徒の技術向上はもちろんのこと、何よりも安全確保の面で大きな不安が伴います。生徒に怪我をさせてしまったらどうしよう、というプレッシャーは計り知れません。
また、専門的な指導ができないことへの申し訳なさや、生徒の期待に応えられないことへのストレスも、先生方を精神的に追い詰めます。このような状況は、先生方自身の自己肯定感の低下にも繋がりかねず、「部活をやりたくない」と感じる大きな理由の一つと言えるでしょう。
部活動に多くの時間を割かれることは、教員本来の業務である授業準備や教材研究、個々の生徒へのきめ細やかな対応といった時間を圧迫します。
広島県の調査では、部活動が中学校教員の勤務時間に週8時間以上の差を生んでいると報告されています。(参考:令和5年度教員勤務実態調査の結果について - 広島県)
結果として、趣味の時間や家族と過ごす時間も持てず、心身ともに疲弊しきってしまう先生も少なくありません。実際に以下のような悩みを抱えている方もいます。
専門外・未経験の部活動顧問を任され、適切な指導ができないことに無力感や困難さを感じている
生徒との指導方針の違いや人間関係、または外部指導員との連携が大きな精神的負担となっている
土日返上の活動による心身の疲弊は限界に達し、「何のために教師になったのか」と深く悩んでいる
職場で悩みを打ち明けても理解されずに孤立感を深めたり、顧問辞退を申し出ることへの反発を恐れている
これらの苦痛から顧問を辞退したいと切に願いながらも、その後のキャリアや人間関係への影響を危惧している
クジラボに寄せられる相談でも、以下のような精神的負担に関する切実な声が後を絶ちません。
毎日寝に帰るだけで、授業準備もままならない
土日も部活で、自分の子どもとゆっくり関わる時間がない
専門外の部活指導で、生徒に申し訳ない気持ちとプレッシャーで押しつぶされそう
保護者からの過度な要求やクレーム対応に疲弊している
このように部活動は多くの先生方にとって大きな負担です。

「部活をやりたくないなんて教員失格では…」とご自身を責めてしまう先生も。しかし部活動指導の法的根拠や現場の慣習を知れば、その気持ちは決して間違いではないことが分かります。
「部活をやりたくない」と感じる先生方にとって、まず知っておいていただきたいのは、部活動の指導が法律で定められた教員の明確な「義務」ではないという点です。
文部科学省も、学校が部活動を実施したり教員が監督したりすることを義務付ける特定の法的規定はないと認めています。(参考:「部活動指導は教員の職務なのか?」明治図書オンライン)
学習指導要領では、部活動は「教育課程外の学校教育活動」で生徒の「自主的、自発的な参加」によるものとされています。(参考:中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編 第5章 学校運営上の留意事項)
また、教員の時間外勤務を命じることができる業務は「給特法」で「超勤4項目」に限定され、日常的な部活動指導は該当しないのが一般的です。
つまり法的には、先生方が必ずしも全ての活動の顧問を引き受ける強制力はないのです。「やりたくない」と感じることは、法的な観点からも不自然なことではありません。
法的には義務ではないにも関わらず、多くの先生が「部活をやりたくない」と言い出せない背景には、学校現場特有の雰囲気や構造的な問題があります。主な理由としては、以下の4点が挙げられます。
「みんなやっているから」という同調圧力:
多くの学校では、教員が何かしらの部活動の顧問を持つことが当たり前とされ、「やりたくない」と声を上げにくい雰囲気があります。
管理職や他の教員との関係性への配慮:
顧問を断ることで、管理職からの評価が下がったり、他の同僚に負担が集中したりするのではないかと心配するケースも少なくありません。
「生徒のため」という責任感と罪悪感:
「自分が断ったら、この部活動はどうなるのだろう」という責任感や罪悪感から、無理をして引き受けてしまう先生もいます。
代わりの指導者が見つからないという現実:
実際に、部活動の顧問を断ったとしても、代わりの指導者が簡単に見つからないという現実的な問題もあります。
例えば、経験の長い教員に相談しても「教員はそんなもの」と流されてしまい、悩みを打ち明けられない雰囲気がある学校も存在します。このように、個々の先生の意思だけではどうにもならない、学校組織の構造や文化が、「部活をやりたくない」という声を上げにくくしている大きな要因と言えるでしょう。
その気持ちに正直に向き合うことが大切です。

先生方の「部活をやりたくない」という声は国にも届き、部活動のあり方を見直す動きが進んでいます。中心となる「部活動の地域移行」の目的・進捗・課題を解説します。
「部活動の地域移行」とは、主に教員が担ってきた部活動の指導や運営を、段階的に地域の団体等に委ねる国の取り組みです。大きな目的は教員の長時間労働是正と負担軽減です。生徒には専門指導の機会増等の利点も期待されます。
スポーツ庁と文化庁は2022年12月に「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を策定。休日の部活動から段階的に地域移行し、将来的には平日も視野に入れています。2023〜2025年度を「改革推進期間」とし、集中的に取り組むと明言しています。
教員の働き方改革と子どもの活動環境充実の両面から推進される重要政策です。

「部活をやりたくない」という気持ちが強くなり、「もう限界かもしれない」と感じている先生もいらっしゃるでしょう。この章では、そうした状況にある先生が、今すぐにできる具体的なアクションをお伝えします。
「部活をやりたくない」「もう限界だ」と感じるなら、まずその気持ちを受け止め、心と体の状態を客観的に把握することが大切です。忙しい毎日では自分の変化を後回しにしがちですが、「やりたくない」という強い感情は心身のSOSサインかもしれません。
立ち止まり、今の自分を見つめ直す時間を作りましょう。具体的には、以下のことを試してみると良いでしょう。
何が辛いか、何に不安を感じているかなどを書き出し、自分の感情を整理する
睡眠、食欲、頭痛といった、見過ごしがちな体の小さなサインに注意を払う
仕事や人生の優先順位など、自分が本当に大切にしたい価値観について考える
散歩や好きな音楽を聴くなど、意識的にリラックスできる時間や小さな楽しみを持つ
自分自身の心と体の声に真摯に耳を傾けることが、問題解決の第一歩です。
部活動の悩みや「やりたくない」気持ちは、一人で抱え込まず信頼できる人に相談することが重要です。一人で悩むと視野が狭まりがちです。相談相手の例は以下の通りです。
職場の同僚や先輩教員は、状況を理解してくれやすいですが、親身な相手を見極める必要がある
管理職(校長や教頭)は、負担軽減の正式な相談先ですが、責任感から話しにくい場合もある
家族や友人は、職場の事情に詳しくなくても、信頼して話すことで精神的な支えになる存在
外部の専門機関では、職場の人に言いにくい悩みも、利害のない第三者から客観的な助言を得られる
あなたは一人ではありません。信頼できる相手に今の苦しさを共有しましょう。難しければこれまで5,000名以上(※クジラボブランド累計 2026年6月時点)の教員の方の相談に乗ってきたクジラボにご相談ください。
部活動の負担を感じても、すぐに「辞める」「断る」が難しい場合、校内でできる負担軽減策を模索するのも一手です。現実的に可能な範囲で状況改善を働きかけ、負担軽減や周囲の理解を得る可能性があります。
具体的な働きかけは以下の通りです。
複数顧問制の導入や強化を提案し、一人で全ての負担を抱え込まず、複数の教員で分担する体制を提案してみる
生徒の健康面や学習時間確保の観点からも、過度な活動時間や日数は見直されるべきです。国のガイドラインを根拠に、活動時間や日数について具体的な削減案を提示してみる
次年度の校務分掌を決める際に、部活動の負担が少ない役割を希望したり、現在の負担状況を具体的に伝えたりすることも有効
指導スキルに不安がある場合、研修会への参加を学校に要望したり、限定的にでも外部指導者を活用できないか提案したりすることも考えられる
実際に、茨城県や秋田県では複数顧問制導入で業務負担が軽減した事例があります。これらがすぐに効果を発揮するとは限りませんが、何もしなければ状況は変わらないかもしれません。
努力しても負担が減らず心身共に限界なら「顧問を断る」選択も考える必要があります。感情的にならず冷静かつ具体的に伝えることが重要です。法的義務ではないため断る権利はあると考えられますが、円滑に進めるには伝え方に工夫が必要です。
「顧問を断る」際のポイントは以下の通りです。
年度末や次年度の校務分掌が決まる前など、比較的早い段階で相談する
他の教員に話す前に、まずは校長や教頭などの管理職に直接相談する
「やりたくない」という感情だけでなく、なぜそう思うのか、具体的な理由(専門外であること、健康上の問題、家庭の事情、本来業務への支障など)を冷静に伝える
部活動は難しいが、他の校務には真摯に取り組む意志があることを伝え、協力的な姿勢を示すことも大切
完全に顧問を降りることが難しい場合でも、自分ができる範囲での協力姿勢を示すことで、交渉の余地が生まれることもある
いつ、誰に、どのような内容を伝えたのか、記録を残しておくと、万が一の際に役立つことがある
「顧問を断る」決断は勇気が要りますが、自分を守るため必要な選択もあります。(参考:顧問拒否の経緯と成果(群馬県・中学校教員)、部活動顧問を拒否して感じたこと)
もし断るのが難しいならクジラボで気持ちを深掘りし、向き合い方を一緒に考えませんか?早めの相談、感謝と配慮、客観的事実、代替案が円滑な鍵となります。

校内での働きかけや「断る」選択をしても状況が改善しない場合、あるいは「教員として部活動に関わることから完全に離れたい」と強く願う先生もいるでしょう。その思いは逃げではなく、自分らしい働き方や生き方を求める前向きな一歩かもしれません。
教員を続けながら部活動の負担から解放されたい場合、校内配置転換や働き方変更、職場変更も選択肢です。同じ教員でも所属や校務、雇用形態で部活動への関与は大きく異なります。
具体的な方法は次の通りです。
管理職に相談し、部活動の担当を外してもらう、あるいは負担の少ない部活動を希望する
部活動が盛んでない・部活動指導を外部委託している私立学校や通信制高校への転職を検討する
クジラボでは、私立教員への転職で部活動指導がない、数年ごとの異動がないなど、人によってはしんどさが解消される事例も支援しています。今の立場で部活動の負担軽減が難しいと感じるなら、より自分に合った働き方ができる環境を探してみる価値は十分にあります。
教員としての経験やスキルは、教育業界以外にも多様な分野で活かせます。コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、問題解決能力、対人対応能力など多くのポータブルスキルを日々磨いています。
クジラボの支援でご自身の強みを再発見し、新たなキャリアで活躍されている元教員の方はたくさんいます。具体的なキャリアの選択肢をいくつかご紹介します。
分野(方向性) | 具体的な選択肢 |
|---|---|
教育への情熱を活かす道(学校以外の教育分野) | ・EdTech企業 |
人を支える経験を活かす道(対人支援分野) | ・企業の採用人事 |
新たな可能性に挑戦する道(ビジネス分野) | ・セールス職 |
自由な働き方を実現する道(フリーランス・起業など) | ・フリーランス(特定スキル活用) |
「教員からの転職は難しい」というのは思い込みかもしれません。あなたの持つ経験や強みを正しく理解し、それを求めている分野を見つけられれば、新しい世界で活躍できる可能性は十分にあります。
クジラボでは「続けるか辞めるか分からない」というご相談も歓迎しています。両選択肢をフラットに扱い、納得のいく選択を支援させていただきます。

「部活をやりたくない」その一言には、先生方の多くの想いが詰まっています。この記事では、その気持ちが決してわがままではなく、長時間労働や専門性のミスマッチ、自分らしい生き方を求める心の声である可能性をお伝えしました。
国の動きもありますが、すぐに全ての負担が解消されるわけではありません。大切なのは、ご自身が「どうしたいのか」を見つめ直し、主体的に行動することです。
校内での働きかけ、「断る」選択、教員を続けながら負担を減らす方法、新しいキャリア。どんな選択も間違いではありません。あなたにとって一番しっくりくる道を選ぶことが大切です。
もし今、一人で悩み、どうしたら良いか分からなくなっているのであれば、どうかその手を伸ばしてみてください。
私たちクジラボは、5,000名以上(※クジラボブランド累計 2026年6月時点)の先生方の声に耳を傾け、自分らしいキャリアを歩むお手伝いをしてきました。「続けるか辞めるか」だけでなく、あなたにとって最良の道を見つけるサポートをします。あなたの「やりたい」を見つける旅を、一緒に始めませんか?
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