
2026.3.13
公安職員

「警察官になった頃はやる気に満ちていたはずなのに、毎朝しんどい」
「辞めたいけれど、安定した職を手放すのは怖いし、周りにも申し訳ない…」
激務や厳しい上下関係の中で、このように悩んでいませんか。
私たちクジラボは、これまで5,000名以上(※クジラボブランド累計 2026年6月時点)の公務員の方からキャリア相談を受けてきました。警察官の方からも、誇りと組織の理不尽さの間で揺れる声が多く寄せられています。
ここでは、警察官が辞めたいと感じる背景を整理しつつ、心身が限界になる前に知っておきたい選択肢と準備をお伝えします。
もし、誰にも言えない悩みを今すぐ話したい、客観的なアドバイスが欲しいという場合は、ぜひ公務員のキャリアをサポートしている私たちまでご相談ください。

あなたが「辞めたい」と感じるのは、決して忍耐力が足りないからではありません。
警察組織特有の労働環境が個人の心身を摩耗させやすい原因になっているからです。実際のクジラボの相談で見えた、警察官が直面する悩みを見ていきましょう。
警察官を辞めたくなる直接的なきっかけとして、心身の疲弊が挙げられます。
職場によっては、24時間以上の連続勤務を伴う3交代制といった不規則な勤務形態が、生活リズムを根本から崩し、睡眠不足や食事の乱れを常態化させます。
また、休日や夜間を問わない突発的な呼び出しが重なると、予定を立てにくくなります。休息の時間が確保しづらくなり、気持ちが張り詰めた状態が続いてしまうこともあります。
こうした負担が積み重なると、心身の不調につながり、休職を機にキャリアを真剣に見直すケースも見られます。
警察特有の組織風土が、働く警察官の強いストレスの引き金となります。
陰口や噂話が絶えない閉鎖的な空気感に嫌気が差し、「今の人間関係を一度リセットしたい」という切実な思いが退職を考えるきっかけになることがあります。
相談の中には、上下関係における理不尽さや、パワーハラスメントのように感じる言動により、退職を検討されている方もいらっしゃいます。
さらに、どれだけ努力しても評価が年功序列で決まってしまう体制に失望するなど、組織そのものへの不信感から転職を考え始める人も少なくありません。
「警察という特殊な世界以外で生きていけるのか」という将来への不安は、若手から中堅層に共通して見られる悩みです。
転職を悩む警察官の方に多いのは、「警察で培ったスキルは特殊なため、民間企業で通用するのか」という市場価値への疑念と怖さを感じているケースです。
中には、数年ごとにある人事異動によって、それまで積み上げた経験がリセットされてしまうため、一貫した専門性が身につかないと感じている方もいらっしゃいます。
そのため、「何十年経っても自分が何のプロなのかわからない」という焦燥感が、将来への不安をより一層強くさせている場合があります。
また、日々の業務が事件・事故に関わる人を相手にすることや膨大な書類仕事に占められることも多いのが実情です。それらがやりがいとして感じられず、仕事の本質的な部分に虚無感を抱くケースも少なくありません。
警察官を苦しめる要因として、私生活への制約や、ライフステージの変化に伴う働き方のミスマッチが挙げられます。
組織や配属によっては、寮生活や外泊・旅行時の届出など、私生活にも一定のルールが設けられている場合があります。
特に、結婚や子どもの誕生を機に、危険を伴い家族を犠牲にする働き方を続けられないと判断する方もいるでしょう。また、親の病気や介護が必要になった際、緊急時に駆けつけられない仕事の性質に直面し、地元や日勤のみの職業への切り替えを検討し始める方もいらっしゃいます。
クジラボに相談に来た方の中には、過酷な勤務を続けても、それが必ずしも正当な評価や将来的なスキルアップにつながるとは限らない現実に葛藤している方もいます。
いくつもの行き詰まりが重なることが、警察から転職を決意する理由の一因です。
参考:警視庁|警察職員服務規程38条

「自分は弱い人間だ」と責める必要はありません。その感情は、あなたが自分の人生や職務に真摯に向き合ってきたからこそ生まれた、見過ごせない気持ちの表れでもあります。
「社会の役に立ちたい」という高い志があるからこそ、組織の理不尽さに苦しむといえます。あなたがつらいのは、それだけ誠実に仕事と向き合ってきたからこそかもしれません。
実際に、同じような葛藤を抱えながらも、自分の本音と向き合うことで新たな一歩を踏み出した元警察官の方がいらっしゃいます。
警察官として9年間勤務してきたEさんは、安定した職業に就きながらも、突発的な業務の多さや納得できない働き方に違和感を覚えていました。
そして、「このまま続けていいのだろうか」と葛藤していました。
「これまで自分ひとりで自己理解を進めようとしても、浅い部分で止まっていたのですが、クジラボではキャリアアドバイザーと対話を重ねる中で、深く掘り下げることができました。特に、自分の価値観や強みを言語化するプロセスは、これまで曖昧だった自分の輪郭をはっきりさせてくれました」
自分では否定的に見ていた面も「強み」として捉え直すことができ、不安が軽減されました。最終的には退職を決断され、現在は県内の企業から複数の内定を獲得し、ポジティブな気持ちで次のステップへ進まれています。
» 自分ひとりでは難しかった自己分析、サポートがあったから踏み出せた

警察官を勢いで辞めて後悔しないためには、冷静な判断も必要です。
感情を抜きにして、警察官を辞めることで得られるものと失うものを比較してみましょう。
まず、警察官を辞めて得られることとしては、以下のような点があります。
心身の健康と生活リズムの改善:不規則な交替制勤務や突発的な呼び出しから離れ、規則正しい生活リズムや十分な睡眠時間を確保しやすくなります
プライベートの充実:居住地や休日の過ごし方に関する制約が減り、家族との時間や趣味、旅行などをより自由に楽しめるようになる可能性があります
職場環境の変化:階級による絶対的な上下関係から離れ、自分の意見を提案できたり、理不尽な命令に悩まされることなく働ける、風通しの良い環境が得られる可能性があります
精神的な平穏:危険な現場や過度な緊張感を強いられる場面が減り、安心して日々の業務に取り組めるようになることもあります
警察官を退職することで、心身の健康と自分らしい生活を取り戻せる可能性があると言えるでしょう。
続いて、警察官を辞めて変化することとしては、以下のような点があります。
収入の変化:特に30代以降や、手当が厚い部署にいる場合、民間への転職で一時的に年収が下がるケースがあります
社会的信用の変化:「警察官」という肩書きが持つ高い社会的信用は、住宅ローンなどの審査に影響する場合もあり、転職によって変化する可能性があります
福利厚生の変化:官舎や共済制度など、現在利用している公務員の福利厚生制度は利用できなくなります
大切なのは、これらのデメリットを受け入れてでも手に入れたい生活があるかどうかです。

「警察を辞めたい」という気持ちを行動に移すときには、順序立てて進めていくことが大切です。
いきなり退職を申し出るのではなく、水面下で準備を進めていきましょう。
まずは、警察官を辞めたい理由を紙に書き出してみましょう。
【例】
眠れないのがつらい
上司の当たりが厳しい
将来が見えない
理由を細分化することで、「異動で解決するのか」「組織を離れないと解決しないのか」が見えてきます。
転職して何を叶えたいのかを考える上でも、自己理解のステップは重要です。
このような自己理解を自分で進めるのが難しければ、第三者のサポートを活用する方法もあります。公務員のキャリア相談実績が豊富なクジラボであれば、自己理解の段階からサポートすることも可能です。
警察官を辞めてから次を探すのではなく、在職中に情報収集を進める方法もあります。
たとえば、次のような方法で情報収集できます。
転職サイトを見る
転職エージェントに登録する
気になる業界の本を読む
ほかの世界を知ることで、「いざとなれば辞めても生きていける」という安心感が生まれ、今のつらさが少し和らぐこともあります。
ただし、警察官を含む公務員は地方公務員法第35条で定められた職務専念義務を守らなければなりません。
勤務時間中に転職サイトを見たり、面接に行ったりすることは避け、有給休暇や休日を利用して活動するのが無難です。
参考:e-Gov法令検索|地方公務員法第35条
» 警察からの転職は難しい?後悔しないために先にできることを解説
「警察官しか経験がないから」と諦めず、あなたの強みが活きる転職先を探しましょう。
面接などで「なぜ辞めたいのか」をポジティブな転職理由に変換して伝える準備も必要です。
次の行き先が決まっていれば、退職の意思も揺らぎにくくなります。
警察組織では、一般的な民間企業と比べて退職の手続きに時間がかかる傾向があります。
組織のルールや慣習により、急な退職が難しかったり、手続きの過程で上司から強く引き止められたりすることも少なくありません。
まずは直属の上司にしっかりと意思を伝えることが大切です。しかし、どうしても話が進まない場合や、精神的に追い詰められている場合は、一人で抱え込まずに外部の専門家に相談することも視野に入れておきましょう。
参考:e-Gov 法令検索|地方公務員法6条第1項

「今のつらさは一時のものかもしれない」「辞めたら後悔するんじゃないか」 ひとりで考えていると、不安ばかりが膨らんで決断できなくなってしまうものです。そんなときこそ、第三者の視点を取り入れる方法もあります。
クジラボは転職エージェントとは異なり、「転職させること」をゴールにしていません。
「今の仕事を続けるか・辞めるか」を急いで結論づけることはありません。あなたの本音や価値観を整理するところから一緒に考えます。
職場では話しにくい本音や悩みも、利害関係のない第三者になら話しやすいかもしれません。あなたの味方として、今の苦しさに寄り添い、客観的な視点で状況を整理するお手伝いをします。
「誰かに話を聞いてほしい」と感じたら、その気持ちだけで十分です。心身の負担が大きくなる前に、ぜひ私たちの無料キャリアカウンセリングにお越しください。

警察官を辞めることは、単に安定を手放すことではありません。
組織に依存する「守られた安定」から、自分の力で人生をコントロールできる「自立的な安定」へとシフトするための選択肢の一つです。
転職はゴールではなく、「もっと家族との時間を大切にしたい」「理不尽さに怯えずに働きたい」という、人間らしい願いを叶えるための手段に過ぎません。
たとえ一時的に給与が下がったとしても、長時間拘束からの解放や、心の平穏という価値が見えてくることもあります。
「辞めたいけど、やっぱり怖い」「自分に何ができるかわからない」そう思うのは当然のことです。人生の大きな決断を、自分だけでする必要はありません。
私たちクジラボは、警察官の方の悩みや、辞めることへの葛藤を深く理解しています。私たちは「辞めること」を推奨するわけではありません。対話を通じて、あなたが納得できる選択を一緒に探します。
「誰かに話を聞いてほしい」と感じたら、ぜひ私たちの無料キャリアカウンセリングにお越しください。
公安職員専門のキャリアデザインプログラム
公安職員専門の
キャリアデザインプログラム

無料キャリア相談はこちらから