公務員を辞めた後はどうなる?不安や課題、退職後の選択について解説

2025.3.22

行政職員

公務員を辞めた後はどうなる?不安や課題、退職後の選択について解説

公務員を辞めた後はどうなる?不安や課題、退職後の選択について解説

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公務員ならではの社会的信用や安定した環境に魅力を感じつつも、「本当にこのままでいいのだろうか?」と迷う日々を過ごしている方も多いかもしれません。現在の立場に一定の満足感はありながらも、将来への漠然とした不安や、もっと自分らしく働ける場所があるのではないかと考えることは自然なことです。

この記事では、公務員を辞めた後のキャリアを考える際に押さえておきたいポイントや、民間企業への転職を含めた多様な選択肢、また不安を乗り越えるための心構えについて解説します。

キャリアの岐路に立っている今だからこそ、自分自身と向き合い、納得のいく選択をするための参考にしていただければと思います。

なお、「クジラボ」では、公務員の方々からのキャリア相談を受け付けています。

公務員からの転職のご相談だけではなく、公務員のままキャリアアップする道も含めてサポート可能です。自分の強みを再発見し、納得のいくキャリアを描き直したい方はぜひご相談ください。

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公務員を辞めた後に感じる不安と課題

不安を感じている公務員

公務員を辞めた後は、安定した収入やポジションを手放すことになるため、事前に覚悟していたつもりでも、将来への不安を感じる方が多いものです。長年にわたって築いてきた職場での信頼関係や専門性を捨て、新たな環境に飛び込むことへの不安は誰もが感じることでしょう。

ここでは、公務員退職後に生じやすい主な課題について整理します。

経済的な不安がある

公務員の給与は基本的に安定しているため、公務員をやめた後に就く職種の給与体系によっては、収入面が大きな不安材料になるおそれがあります。収入が変動する可能性のある環境へ移行することは、精神的にも大きな負担となるでしょう。

民間企業への転職を考える際には、年収のアップダウンや将来的な昇給制度など、経済面への影響をしっかりと見極めることが重要です。

また、福利厚生や各種手当ての違いも把握しておくことで、収入面での不安を軽減できます。公務員時代に比べると、基本給は同程度でも、業績連動型の賞与や成果報酬などの仕組みがある企業も少なくないため、総合的に判断することが大切です。

社会的な立場が変化する

公務員という肩書きは、社会的な信用度や安定感の象徴と捉えられがちです。そのため、辞めたあとは周囲の目や評価が変わることもあり、これまでとは違う関係性が生まれることもあります。特に家族や親戚からは「せっかくの安定した職を辞めるのはもったいない」という声が上がることも珍しくありません。

大切なのは、変化を受け止め、新しい環境での立ち位置を築いていく意識です。公務員時代とは異なる価値観や評価基準に戸惑うこともあるかもしれませんが、それを新たなチャレンジと捉え、自分の強みを発揮できる場を見つけることが大切になります。

実際に、公務員から転職した当初に感じやすい不安を乗り越え、新たな環境で自分らしさを発揮している方々も多くいらっしゃいます。

公務員からの転職で後悔しないポイントについては下記の記事で紹介していますので、あわせてご確認ください。

» 公務員からの転職は後悔しやすい?後悔しないためのポイントを解説

目標を失う恐れがある

公務員としてキャリアを重ねる中で、「このまま続けていて本当に自分の理想的な未来にたどり着けるのか?」と疑問を持つ方もいます。昇進の道筋が見えていても、それが本当に自分の望むキャリアなのか迷うこともあるでしょう。

キャリアの延長線上に明確な目標が見いだせず、自信を失ってしまうことがあります。特に転職市場での自分の価値に不安を抱く方も少なくありません。「公務員以外で通用するのだろうか」という懸念は、公務員からの転職を考える方の多くが抱える共通の悩みです。

転職や新しいチャレンジを検討する際には、これまで積み上げてきた業務スキルやノウハウをどのように活かせるのかを具体的にイメージしておくと、将来のステップを見据えやすくなり、自分の可能性に対する自信を取り戻しやすくなります。

実際に、公務員時代に培った調整力や論理的思考力、法令遵守の姿勢などは、民間企業でも高く評価されるスキルであることが多いのです。

失業保険が受けられない

公務員は、雇用保険法第6条に基づき雇用保険の適用対象外とされているため、退職後に失業保険を受け取れません。これは民間企業から転職する場合との大きな違いであり、経済的な不安要素の一つとなります。

しかし、公務員は退職時に「退職手当」が支給されます。勤続年数や退職理由によって金額は異なりますが、この退職金を当面の生活費や次のステップへの投資に充てることも可能です。

なお、退職手当の額が雇用保険の失業給付相当額に満たない場合、差額を「失業者の退職手当」として受け取れる可能性はあります。詳細については各自治体や省庁の人事担当に確認することをおすすめします。

いずれにせよ、退職後の収入計画は慎重に立てておく必要があるでしょう。

参考:

e-Gov|雇用保険法

e-Gov|国家公務員退職手当法

退職金が減る

公務員から転職する時、長く勤めていた方は退職金の積み上げがリセットされてしまうともいえます。公務員の退職金制度は勤続年数に比例して増加する仕組みになっているため、多くの年数を積み上げた後に退職すると、それまでの蓄積がリセットされることになります。

なお、民間では退職金の仕組みが違うこともあります。企業によっては退職金制度自体がない場合や、確定拠出年金など異なる形での資産形成を支援する制度を採用していることも多いです。

転職先の退職金制度や福利厚生について事前にリサーチし、長期的な資産形成への影響を把握しておくことが重要です。また、公務員時代に加入していた共済年金から厚生年金への移行に伴う影響についても理解しておく必要があるでしょう。

»もしあなたが漠然とした不安を抱えているなら。一つずつ言語化して、向き合ってみませんか?公務員キャリアの専門家がサポートします

公務員を辞めた後に広がる主な選択肢

転職して働く元公務員たち

公務員を辞めた後の進路としては、転職が最も多いものの、それだけが答えではありません。自分の価値観やライフスタイル、培ってきたスキルに合わせて、様々な働き方を検討できます。

ここでは、主な選択肢とそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

民間企業への転職

民間企業には多様な業種や職種があり、その中から自分の興味や強みを最大限に活かせる場を見つけることは、大きな挑戦といえます。公務員としての経験を直接活かせる業界もあれば、全く異なる分野にチャレンジする道もあります。

業界・職種選びのポイントとしては、公務員時代の専門性を活かせるか、興味のある分野か、成長産業か、企業文化が自分に合っているかなどが挙げられます。

例えば、公共事業に関わっていた方なら建設や不動産業界、行政システムに携わっていた方ならIT業界など、関連性の高い業界から検討するのも一つの方法です。

業界や会社によって差はあるものの、民間企業では年齢や勤続年数よりも実績や成果を重視する傾向が強い場合があります。そのため、公務員から民間企業へ転職した場合でも、実力やスキルによっては早いペースでキャリアアップできる可能性があります。

これは、公務員時代に培ったコミュニケーション力や調整力を活かせるチャンスにもなります。行政機関での折衝経験や、多様なステークホルダーとの調整能力は、民間企業でも非常に価値のあるスキルとして評価されることが多いためです。

一方で、企業文化や商習慣が異なるため、はじめは戸惑うこともあるでしょう。現在の年齢や勤続年数によっては一時的に給与が下がることも珍しくありませんが、新しいスキルを磨くことで長期的なキャリアアップにつなげることも可能です。

民間企業では成果に応じた昇給や昇進のチャンスがあり、自分の市場価値を高めることで収入アップを目指せる環境も多いといえるでしょう。

フリーランスや起業などの自立的な働き方

「組織に縛られない働き方をしたい」「自分のアイデアを形にしたい」という思いが強い方は、フリーランスや起業という道もあります。

公務員として培った段取り力や、プロジェクトを管理する力は、独立後の自己管理やクライアントワークで活かせるケースがあります。また、行政機関との連携が必要なビジネスでは、内部の仕組みを理解している元公務員ならではの強みを発揮できる場面も多いでしょう。

独立や起業に向けての準備としては、在職中から新しいスキルを習得するための学習をしたり、セミナーや勉強会への参加を通じて、必要なスキルや人脈を徐々に築いていく方法もあります。もちろん、公務員としての立場を利用した不適切な活動は避け、コンプライアンスを遵守することが大前提です。

フリーランスや起業といった雇用されない働き方はリスクも伴いますが、その分、自分の裁量で働き方や時間をコントロールできる魅力があります。収入面での変動はあるものの、成功すれば公務員時代よりも高い収入を得られる可能性もあります。何より、自分のビジョンを実現できる喜びは、大きなやりがいとなるでしょう。

非営利団体やNPO・各種団体への参画

「社会貢献を軸にキャリアを築きたい」あるいは、「民間企業とは違う形で社会の課題解決に関わりたい」と考える方には、NPO法人や公益法人などへの就職の道もあります。

公務員と同様に社会的な意義を感じながら働けるという点で、価値観の連続性が保ちやすい選択肢といえるでしょう。

公務員としての経験を活かし、行政との連携や推進業務に携われるケースもあります。例えば、福祉分野の公務員経験者がNPOで生活支援サービスの立ち上げに関わったり、環境行政の経験者が環境保全団体でアドボカシー活動を担当したりなど、専門性を別の形で社会に還元できる道があります。

給与水準は民間企業と比べると低めの場合もあります。しかし、ワークライフバランスが取りやすかったり、社会的インパクトを直接実感できたりするなど、金銭以外の価値を重視する方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

また、公務員時代の人脈やネットワークを活かして、行政と民間をつなぐ役割を担うことで、独自の立ち位置を築くことができるケースもあります。

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公務員を辞めた後の転職で考慮すべきポイント

人との繋がり

公務員から民間企業へ転職する場合や、起業を検討する際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。事前の準備と心構えが、スムーズな転職につながります。

ここでは、転職活動のスタート前に意識したい要点をまとめています。

スキルの棚卸し

まずは、自分が公務員時代に身に付けたスキルや経験を整理することが重要です。一見すると「民間では通用しないのでは?」と思われがちな公務員の業務経験ですが、実は多くの場面で転用可能なスキルが含まれています。

書類作成や折衝能力などは、民間企業でも重宝されるスキルです。例えば、複雑な制度を説明する能力や多くの利害関係者との調整する能力、正確な文書の作成能力、法令遵守の姿勢などは、業種を問わず評価されやすいでしょう。

公務員時代に培った経験やスキルを棚卸しをすることで、自分の強みを明確化し、職務経歴書や面接でアピールしやすくなります。また、自分自身の市場価値を客観的に把握することにもつながり、適切な転職先や年収の目安を設定しやすくなります。

さらに、足りないスキルが見えてくれば、転職前に補強すべき部分も明確になるでしょう。

人脈づくり

公務員の仕事では、民間経験のある同僚が少なく職場で相談できる人がいない場合があります。転職を成功させるためには情報収集が欠かせませんが、身近に転職経験者がいないと、リアルな情報を得るのが難しいこともあるでしょう。

情報収集のためには、転職のためのセミナーや勉強会など外部のイベントに積極的に参加し、人脈を広げることも大切です。民間企業で働く人々との交流は、業界の実態や求められるスキル、企業文化などについて生の情報を得る貴重な機会となります。

また、SNSやビジネス系のコミュニティサイトなどを活用して、同じように公務員から転職した先輩たちとつながることも有効です。先輩経験者の体験談や助言は、転職活動における多くの不安を解消し、具体的なイメージを描く助けになるでしょう。転職活動の際に築いた人脈は、転職後のキャリア構築においても大きな財産となる可能性があります。

今後のキャリアの軸を考えてみる

公務員を辞めると決めた段階で、「なぜ転職したいのか」「今後どうなりたいのか」といった自己理解を深める必要があります。単に「今の職場が合わない」という消極的な理由だけでなく、「どんな環境で、どんな仕事をしたいのか」という前向きなイメージを持つことが大切です。

自分の価値観や大切にしたいことを整理し、キャリアの軸を明確にすることで、転職活動の方向性や優先順位が定まります。例えば、以下のような内容です。

  • 社会貢献

  • 専門性の追求

  • ワークライフバランス

  • 収入アップ

自分にとって何が優先事項なのかを明らかにしておくことで、企業選びの基準が明確になります。

また、面接においても、明確な志望動機や将来のビジョンを語れることは大きな強みとなります。自分自身のキャリアについて深く考え、言語化する過程は、転職活動の成功だけでなく、その後の充実したキャリア形成にもつながるでしょう。

迷ったらキャリアカウンセリングを活用しよう

クジラがブリーチする様子

公務員を辞めた後のキャリアに迷いや不安を感じたら、ぜひ専門のキャリアカウンセリングを活用してください。一人で考え込むよりも、客観的な視点を取り入れることで、新たな気づきが得られることがあります。

公務員キャリアの専門家からアドバイスをもらうことで、キャリアチェンジの可能性が広がり、具体的な行動につなげやすくなります。キャリアカウンセラーは、あなたの経験やスキル、価値観を丁寧にヒアリングしたうえで、民間企業での活かし方や、今後伸ばすべきスキルなどをアドバイスできます。

自分が思っている強みや弱みと、第三者が見るあなたのイメージにはギャップがある場合が多いです。

プロのカウンセラーと対話することで、自己分析が深まり、新たな可能性を発見できます。「自分にはこんな強みがあったのか」「こんな働き方も考えられるのか」という気づきは、キャリア選択の幅を大きく広げてくれるでしょう。

<キャリア相談の事例>

市役所に入庁して14年目のTさんは、幅広い業務に真摯に取り組んできましたが、長年変わらない組織体質、3年ごとの異動による経験の蓄積の難しさから、「このまま定年まで働き続けるのは現実的ではない」と漠然と感じるようになりました。

そこで、モヤモヤした気持ちを整理するために、クジラボのキャリアカウンセリングを受けることに。キャリアカウンセラーとともに自己理解を深めたことで、「物事をゴールから逆算して考える力」が自分の強みであることに気づき、公務員としての経験に自信を持つことができました。

書類選考・面接対策も行い、自己分析で固めた軸をもとに慎重に転職活動を実施した結果、応募した3社すべてから内定を獲得。税理士事務所で新たなキャリアを歩み始めました。

»「強みがわかって自信が持てた」 民間で通用する?から一転 3社内定、税理士法人へ

キャリアカウンセリングを利用することで、漠然とした不安や迷いが具体的な選択肢に変わり、一歩を踏み出す勇気が湧いてくる方は実際にいらっしゃいます。特に、公務員としての長いキャリアの中で自己分析の機会が少なかった方にとっては、新たな自分との出会いの場となる可能性があります。

»「自分の強みがわからない」「選択肢を整理したい」とお考えの方へ。公務員キャリアの専門家がお話しを伺います。まずは無料相談からご予約ください

あなたらしいキャリアを歩むために、まずは価値観を整理しよう

理想のキャリアを見つけて微笑む公務員

公務員を辞めた後のキャリアの選択肢は多岐にわたります。大切なのは「こうあるべき」といった正解を探すのではなく、「自分がどう生きたいか?」という問いを大切にすることです。何を大切にし、どんな価値を社会に提供したいのか、その答えは人それぞれ違います。

自分自身の内なる声に耳を傾け、理想のキャリアに向けて一歩ずつ進んでいくことが、結果的に充実した職業人生につながるでしょう。公務員時代の経験は決して無駄ではなく、むしろ他の人にはない強みとして、次のステージでも大いに活かせます。

最後に、これまでの公務員としての経験を振り返りつつ、自分自身が何を望み、どう行動していくのかを考えてみましょう。もし一人で考えることに行き詰まりを感じるようであれば、ぜひ私たちのキャリアカウンセリングも活用してみてください。自分らしいキャリアへの第一歩を踏み出すきっかけになるはずです。

「クジラボ」では公務員のキャリアに特化したサポートが受けられます。公務員以外のキャリアの選択肢のイメージが得られたり、ご自身の気づいていない強みを発見したりなど、自分らしく生きられるキャリアを見つけるサポートをさせていただきます。

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