
小学校教員
継続

小学校教員として10年以上のキャリアを持つOさん。「平日も土日も仕事が片づかず、それが普通だと思っていた」という状況の中、帰宅しても家族に笑顔を向ける余裕もなかった」といいます。そんなOさんが、プログラムを経て見えてきたこと、そして変わったことを聞きました。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
平日も土日も仕事が終わらなくて、「教員ってそういうものだ」と自分に言い聞かせていました。でも、教員ではない友人が仕事以外の時間を思い切り楽しんでいるのを目にして、「自分は人生を謳歌できていないんじゃないか」という気持ちが浮かんできたんです。
家に帰っても家族に向き合う心の余裕がない。「先生としての仕事はそれなりにこなせているはず、なのになぜか苦しい」という感覚がずっとつきまとっていて。もっと成果を出さなければ、もっときちんとしなければ、というプレッシャーが常に頭の中にありました。
キャリアを見直したいというよりも、「とにかくこの苦しさを誰かに聞いてほしい」という一心で、相談することにしました。
セッションを重ねる中で、「こんなに頑張り続けてきたのは仕事への熱意だけじゃなかった」ということが、じわじわと見えてきました。「自分の価値を証明しなければ」「認めてもらわなければ」という衝動が、ずっと自分の中に根を張っていたことに気づかされました。
その根っこにある「受け取り方のクセ」を一緒に解きほぐしていく作業は、これまでに経験したことのない感覚でした。自分一人では気づけなかったことが、丁寧な問いかけによって少しずつ言葉になっていく、そんな感覚がありました。
過去を掘り起こしながら、「きちんとしなければ」という意識がどこから来ているのかを探ったセッションが、特に心に残っています。
子どもの頃からずっと「頑張れば認めてもらえる」という感覚で生きてきたことが見えてきたんです。それが教員になってからも形を変えて続いて、「完璧な先生でいれば問題ない」という思い込みになっていたんだなと。
「ずっと踏ん張り続けてきたんですね」という言葉をもらったとき、初めて自分を責める声が静かになった気がしました。
「またこのパターンが来たな」と気づけるようになりました。
以前は「きちんとしなければ」という感情の波に飲み込まれていたんですが、今は「あ、いまこの反応が出ている」と、少し離れたところから眺められるようになった気がしています。
翌週でも間に合う教材研究を土日に持ち帰ろうとしている時、「あ、不安だから持ち帰ろうとしているんだな」「十分進められたから、これは来週やろう」と自分の感情に向き合えるようになったことが、一番大きいと感じています。
以前は「なんとなくしんどい」という漠然とした重さだったんですが、今は「こういう場面でこういう反応が出やすい」という自分のパターンが少しずつ掴めるようになりました。
「土日も仕事に追われていた」のは職場の状況だけが原因ではなく、自分自身の不安やちゃんとしなきゃという思いに関係していた——そのことに気づけたのが、一番大きな変化だと思っています。
「先生は頑張るものだ」という空気の中で、「苦しい」と声に出すことさえためらってしまう方は少なくないと思います。私も同じでした。
悩んでいること自体は弱さじゃなくて、それだけ真剣に仕事や自分と向き合おうとしている証だと思います。一人で抱え込まずに、まず一度話してみてほしいです。