
高校教員9年目
継続

高校で9年間、数学教員として勤務してきたWさん。授業には大きなやりがいを感じる一方で、部活動顧問として休日まで仕事に追われる日々が続いていました。育児休業をきっかけに子どもと過ごす時間が増え、「これからの人生で本当に大切にしたいものは何だろう」と、自身の働き方を見つめ直すようになったといいます。転職を前提とするのではなく、自分らしいキャリアを考えたい——そんな思いで出会ったのが、教員に特化したキャリア支援サービス「クジラボ」でした。プログラムを通して何を学び、どのような変化があったのか。率直に語っていただきました。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
高校で数学教員として9年間勤務してきました。数学を教えること自体は本当に好きで、授業にもやりがいを感じていました。一方で、部活動顧問として平日だけでなく休日も仕事に追われる生活が続き、「この働き方をこの先も続けていけるのだろうか」と考えるようになりました。
特に育児休業に入り、子どもと過ごす時間が増えたことで、自分が本当に大切にしたいものが少しずつ見えてきました。復職後は、また以前のような生活に戻ってしまうのではないかという不安もありました。
ただ、当時は転職を決めていたわけではありませんでした。教員を続ける選択肢も含めて、自分に合う働き方を知りたい、自分の強みや価値観を整理したいという思いが強く、転職を前提としないクジラボなら安心して相談できると思い、受講を決めました。
一番大きかったのは、自分自身を深く理解できたことです。
これまで自分がどんな価値観を持って生きてきたのか、何を大切にしているのか、どんな強みがあるのかをここまで考えたことはありませんでした。
プログラムでは何度も自分と向き合う時間があり、漠然としていたものを一つひとつ言葉にしていきました。その結果、自分でも気づいていなかった強みや価値観を整理することができました。
また、それらを転職活動や自己PRでどのように伝えればよいのかまで言語化できたことも、大きな収穫でした。
特に印象に残っているのは、自己分析と社会科見学です。
自己分析を進める中で、自分では当たり前だと思っていたことが、実は強みだったと気づけました。
例えば、複雑な内容を分かりやすく伝えたり、生徒の成績やデータを分析して進路指導を行ったりといった「教員としての当たり前」が、実は民間企業でも活かせる力だと教えていただき、自分の経験の見え方が大きく変わりました。
さらに社会科見学では、実際に企業で働く方のお話を聞くことで、民間企業で働くイメージが具体的になりました。当初はIT業界全般に興味を持っていましたが、話を聞く中で、自分にはマーケティングやデータ分析の仕事の方が合っているのではないかという新たな発見もありました。
自己分析を通して自分の強みを理解し、社会科見学で実際の仕事を知ることで、不安はかなり小さくなりました。
もちろん、将来に対する不安が完全になくなったわけではありません。それでも、「何が不安なのか」「そのために今何をすればいいのか」が明確になったことで、一歩ずつ前に進めるようになりました。
一番の変化は、自分が人生で本当に大切にしたいものが明確になったことです。
育児休業中、子どもと一緒に野菜へ水やりをしたり、公園で遊んだり、歩いて幼稚園へ迎えに行ったりする時間を過ごす中で、「こういう時間こそ、自分が大切にしたいものなんだ」と実感しました。
プログラムの最後には、「楽しく生きる。そのために時間とお金を自分で選べる状態になりたい。そして今は、お金よりも時間を優先したい」と、自分の軸を言葉にできるようになりました。
以前の自分であれば、「安定しているから教員を続ける」という考え方だったと思います。今は、「自分はどう生きたいのか」を基準に働き方を考えられるようになったことが、一番大きな変化です。
次年度の復職にあたり、まずは時短勤務を希望しております。しかし、上の子の育児で時短勤務を利用した際、勤務時間が短縮されても仕事量自体は変わらないのが実情でした。その結果残業せざるを得ないこともあり、現在の環境での時短勤務は根本的な解決にはならないと考えています。 加えて、仮に自身の業務量が減ったとしても、人員配置が十分に追いついていない現状を目の当たりにしていたこともあり、同僚の先生方に負担をかけてしまうことに心苦しさを感じています。
そのため、次年度を区切りとして退職し、再来年度からは子どもと向き合う時間を十分に確保できる仕事への転職を前向きに検討しています。以前は教員という道しかないと思い込んでいましたが、現在では、自分の強みを活かせる仕事は他にもあると視野を広く持てるようになりました。
私も最初は、「転職するかどうか決めてから相談しなければいけない」と思っていました。
でも実際には、その前に「自分は何を大切にしたいのか」「どんな人生を送りたいのか」を整理することの方がずっと重要でした。
今すぐ転職する必要はありませんし、無理に結論を出す必要もありません。
でも、少しでも「このままでいいのかな」と感じているのであれば、一度立ち止まって自分と向き合う時間をつくってみることをおすすめします。その時間が、これからのキャリアを考える大きなきっかけになると思います。