
小学校教員
継続

小学校で長年教壇に立ち続けてきたTさんは、あるとき体調を崩し、一時的に休職を経験したといいます。「職場に戻っても、また同じことを繰り返してしまうんじゃないかという恐れがあった」と語ります。「先生に向いていないのかもしれない」という思いと「でも続けなければ」というプレッシャーが入り混じり、どちらとも真正面から向き合えないままだったというTさんに、プログラムを通じて見えてきたことを話していただきました。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
体調を崩したとき、「自分が弱いせいだ」「やっぱり先生には向いていないんじゃないか」という気持ちがずっとついてまわっていました。
でも同時に、「教員という道を選んだのだから、やり通さなければ」という気持ちも強くありました。「子どもたちが待っているから続けなければ」という思いもありましたが、「また同じことになるんじゃないか」という怖さを抱えていました。
転職も選択肢として頭にはありましたが、教員の仕事を諦めきれず、とにかく相談してみることにしました。
「自分は先生に向いていないんじゃないか」という思いが、本当に「向いていない」ことから来ているのか、「そう感じてしまいやすいパターン」から来ているのかを、一緒に整理していけたことが大きかったです。
「本当は先生を続けたい。自分が小学生の頃の担任の先生のように、明るく子どもたちと過ごしたい。」という言葉が出てきたのは自分でも意外でした。
先生が向いていないのではなく、理想の教師像に慣れない自分に向き合うのが苦しくて、「向いてない」と自分で思い込んでいた。ということがわかったのも大きな発見でした。
自分の幼少期を振り返りながら、今のモヤモヤを紐解いたセッションが、特に印象に残っています。
「続けたい自分」と「逃げ出したい自分」という、相反する気持ちは、どちらも幼少期の経験がきっかけになっていることがわかりました。続けたこと、逃げ出したことどちらの経験もうまく行った過去があったということに気づけたんです。
「どちらの気持ちも切り捨てなくていい、両方が本当の自分だ」と理解できた瞬間でした。
自分の感情の背景が理解できるようになりました。
「先生を続けなければいけない」から、「続けることを自分で選んでいる」に変わった気がします。
外から見れば何も変わっていないんですが、自分の中の感覚が変わりました。体調を崩したことへの罪悪感も、「それは自分が弱かったからじゃなく、ぎりぎりまで踏ん張り続けてきた証だ」と思えるようになってきました。
続けたい自分も逃げ出したい自分も、どちらもいる中で、自分は「続けることを選んだんだ」と思えていることが、日々学校へ行く原動力になっています。
自分を理解することでここまで変わるのかというのが驚きで、私らしい教師像を目指しながら、子どもたちと過ごせているのが幸せです。
「やめたいわけじゃないけど、なんかしんどい」という方に、ぜひ受けてほしいです。
「先生として頑張るべき」という思いがある中で、苦しいと感じている自分を責めてしまうことは多いと思います。悩んでいること自体は弱さじゃない。その苦しさの正体を一緒に整理していくことで、初めて前に進む感覚が生まれました。まず一度、話してみてください。