
介護職12年目
継続

夜勤明けの疲労や慢性的な不調を抱えながらも、「40代の自分に、もう他の道はない」と思い込み、現場で耐え続けるしかないと感じていたIさん。
介護の仕事は嫌いではないけれど、この働き方をこの先も続けられるのか――その不安だけが、日に日に大きくなっていました。
そんな中で出会ったのが、福祉職向けキャリアデザインプログラム「クジラボ」でした。
プログラムを通してIさんは、年齢を理由に閉ざしていた可能性と向き合い、これまでの経験を「次の働き方」へつなぐ視点を手に入れていきます。
40代からのキャリアを、どう描き直したのか。その変化のプロセスを伺いました。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。求人や、ご経験・スキル・地域によって、条件や結果は異なります。
きっかけは、夜勤明けの駅のホームで、ふと「自分はこのまま、あと20年もこの生活を続けられるのか?」と自問したことでした。答えは明らかに「NO」でしたが、かといってどう動けばいいのか全くわかりませんでした。
一般の転職サイトを覗いても、出てくるのは別の施設の求人ばかり。「介護の仕事は嫌いじゃないけれど、今の『働き方』はもう限界だ」。
そんな時に、介護職のキャリアを「現場以外」の視点からも整理してくれるクジラボを見つけました。自分のような40代の男が相談してもいいものかと悩みましたが、無料相談での「40代は、現場経験を武器に変えられる時期です」という言葉に背中を押されました。
受講して、「自分にはまだ価値があるんだ」と思えるようになったことが最大の救いでした。
それまでは、自分を「ただ現場で介護をしているだけのおじさん」だと思っていました。しかし、メンターの方と一緒に12年のキャリアを棚卸ししてみると、後輩の育成能力、ご家族とのトラブル対応力、多職種をまとめる調整力など、自分では当たり前だと思っていたことが、実は強力な「ポータブルスキル」であることに気づかされました。
DAY2の「価値観の深掘り」とDAY4の「選択肢との紐付け」です。
「男性だから稼がなきゃいけない」「介護士だから現場にいてナンボ」という古い固定観念に、自分がどれほど縛られていたかを知りました。
また神奈川という土地柄、介護の知識を活かせる「福祉機器メーカーの営業」や「行政に近い相談業務」「ケアマネへのステップアップ」など、今の年収を維持しつつ、夜勤のない働き方の選択肢が意外と多いことをデータとして示してもらえたのは大きな安心材料になりました。
80%解消されました。 以前は「出口のない真っ暗な道」を歩いている気分でしたが、今は「どの分岐点を選べば、自分の体が楽になり、かつ生活を守れるか」という地図を持っているようなイメージです。
残りの20%は、新しい環境で挑戦することへの緊張感ですが、それは以前の「絶望的な不安」とは全く別物だと感じます。
一番の変化は、自分を労れるようになったことです。
これまでは「疲れた」と言うことさえ甘えだと思っていましたが、プログラムを通じて自分の理想のライフスタイルを明確にしたことで、「長く健康に働くために、今は働き方を変える準備が必要だ」と、意図的に休憩や転職準備の時間を確保できるようになりました。夜勤中の心の持ちようも、ずいぶん楽になりました。
今の施設ですぐに退職するのではなく、まずはプログラムで作成したアクションプランに基づいて、「福祉用具専門相談員」または「福祉機器メーカーの営業」へのキャリアチェンジに向けて動いています。 41歳という年齢は、現場の泥臭い経験と、大人の落ち着きを両立できる最強の武器だと言ってもらえたのが大きかったです。その言葉を胸に、納得のいく「第二の人生」をスタートさせようと思っています。
40代になると「今更どこにも行けない」と自分に呪いをかけてしまいがちです。私もそうでした。
でも、10年以上この過酷な現場で生き残ってきた経験は、外の世界から見れば驚くほど価値があります。 「体力が落ちてからが、本当のキャリアの始まり」です。自分一人で抱え込まず、プロに客観的な視点をもらうだけで、10年後の景色は劇的に変わるはずです。