
地方自治体職員18年目
転職

約200人規模の自治体で18年間勤務してきたOさん。係長として責任ある立場を担いながらも、家庭との両立に悩み、忙しさに追われる日々を送っていました。
土日返上で働く生活の中で、「このまま地方公務員を続けて本当にいいのか」という迷いが徐々に大きくなっていったといいます。自分の強みや可能性が見えないまま、一歩踏み出せずにいたOさんが出会ったのが、公務員専門のキャリア支援「クジラボ」でした。
プログラムを経て、自分自身とどう向き合い、どのように新たな選択をしていったのか。その過程を詳しく語っていただきました。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。求人や、ご経験・スキル・地域によって、条件や結果は異なります。
大学を卒業して以来、18年間、地方公務員として働いてきました。
30代で係長に昇任した頃から、同僚との仕事に対する考え方に少しずつズレを感じるようになりました。そして気づけば、「このまま地方公務員を続けていて本当にいいのだろうか」という漠然とした疑問を抱くようになっていたんです。
当初は、転職や独立など、幅広い選択肢を模索していました。ただ、自信があったわけではありません。むしろ、公務員しか経験のない自分のキャリアが、民間で通用するのかという不安を常に抱えている状態でした。
そんな中、ちょうど職場で上司の異動が決まり、自分の仕事にも影響が出る可能性が高まっていったんです。そこで「キャリアチェンジをするなら今しかない」と思い、クジラボのキャリア相談に申し込みました。
最初は、公務員のキャリアの生かし方が全くわからなかったのですが、メンター・田中さんとの対話を通じて、少しずつ霧が晴れていく感覚がありました。一人で考えても答えが出なかったことが、誰かと一緒に考えることでクリアになっていったんです。
DAY3の「強みについての理解を深める」プログラムは非常に印象に残っています。自分では当たり前だと思っていたことが、実は「強み」だと気づかされました。
「情報収集が好き」とか「場を円滑に回すことができる」といった行動が、自然にできてしまうこと。それこそが自分の才能だと指摘され、納得感がありました。
また、ずっと「自分は組織に向いていないのでは」と思っていたのですが、田中さんとの対話で、「誰と働くか」が自分にとって重要な価値観だと気づいたんです。「今の職場が合わないだけで、公務員という働き方が向いていないわけではない」と視点を変えることができました。
不安は大きく解消されました。自分の強みや価値観を明確にできたことで、進むべき方向がはっきりし、選択肢の優先順位も大きく変わったからです。
自分は「組織で働くことに向いていない」と感じていたので、当初は転職よりも独立する方向で考えていました。ですが、プログラムを通じて自分の大切にしたい軸がはっきりしたことで、「地方公務員から国家公務員への転職」という道を納得感をもって決断できました。興味のある分野でちょうど求人が出ていたのも、後押しになったと思います。
国家公務員は、「社会人経験枠」での採用です。筆記試験がなく、論文と面接のみで転職準備の負担が少なく済んだため、仕事との両立を考えると最善の選択でした。
一番大きな変化は、自分の強みやこれまでの経験を言語化できたことで、キャリアに自信を持てるようになったことです。その結果、転職活動の面接にも不安なく臨めました。
もう一つは、転職後に得られた時間的な余裕です。以前の職場では常に業務に追われ、部下から相談を受けても「後で」と答えてしまうことが少なくありませんでした。ですが、今は違います。時間にも心にも余裕があるため、部下の話にじっくり耳を傾けられるようになりました。
子どもを持つ親として、「自分の子どもが自分の部下になったとしても、恥ずかしくない働き方をする」というのをモットーに仕事をしていきたいと考えています。これは自己分析を通じて明らかになった、自分の価値観に根ざした指針です。
相手の状況をよく聞き、理解しようと努める。これまでもそうでしたが、これからも変わらず大切にしていこうと考えています。
私のキャリアチェンジは、漠然としたモヤモヤから始まりました。自分自身を深く知ることで、ようやく納得できる選択肢を見つけることができました。
もし今、小さな違和感や不安があるなら、どうかそれをそのままにしないでください。一人で考えても答えが出ないことも多いので、誰かと対話してみることをおすすめします。その結果、もしかすると自分では考えていなかった選択に気付けるかもしれません。
私の経験が、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。