
教員12年目
継続

教員として12年間、生徒や学校と真摯に向き合ってきた玉城さん。授業や学級経営に大きな不満はなかったものの、「このまま今の働き方を続けていいのだろうか」という思いを抱え、転職も視野に入れてキャリアを見つめ直すことを決意しました。しかし、プログラムを通して自己理解を深め、さまざまな選択肢を比較・検討した結果、玉城さんが選んだのは「現職に残る」という道でした。なぜその決断に至ったのか。そして、その選択に納得できた理由とは。プログラムを振り返りながら、お話を伺いました。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
教員として12年働いてきて、授業や担任業務そのものに大きな不満があったわけではありません。ただ、仕事には慣れ、意識しなくてもできることが増えた一方で、「このままでいいのだろうか」という気持ちが大きくなっていました。
教育委員会への異動も目指していましたが、試験には合格できず、現在の学校の環境にも違和感を抱えていました。転職したいという気持ちはありましたが、本当に転職すべきなのか、それとも今の環境で別の道を考えるべきなのか、自分でも答えが出せない状態でした。
求人を探したり転職活動を始めたりする前に、まず自分自身を整理したいと思い、相談することを決めました。
一番良かったのは、自分の価値観や考え方を言語化できたことです。
これまで自分なりに考えてきたつもりではいましたが、実際には頭の中で漠然と考えていただけで、整理できていませんでした。セッションでは一つひとつ質問を受けながら考えていくので、「自分はこういうことを大切にしているんだ」と改めて気づく場面が多くありました。
また、転職を前提に話が進むのではなく、「自分にとって納得できる選択は何か」を一緒に考えてもらえたことも印象的でした。
転職することが正解ではなく、自分が納得できる選択をすることが目的だったので、その姿勢は最後まで変わりませんでした。
特に印象に残っているのは、自己分析のセッションです。
これまでの教員生活では、目の前の仕事に集中してきたこともあり、自分の強みや好き・嫌いを深く考える機会はほとんどありませんでした。
セッションでは、ストレングスファインダーの結果やこれまでの経験を振り返りながら、「なぜその仕事にやりがいを感じていたのか」「どんな環境であれば自分の力を発揮しやすいのか」を一つひとつ整理していきました。
自己分析を通して、自分の価値観がより明確になった実感がありました。
かなり解消されたと思います。
受講前は、「転職するか、現職に残るか」という二択で考えていました。しかし、プログラムを通して、自分が何を大切にしたいのかを整理できたことで、「今は残る」という選択にも自信を持てるようになりました。
実際に転職活動を経験したからこそ、年収や休日、働き方なども含めて現在の環境を客観的に見ることができました。その結果、「焦って転職する必要はない」「今の環境でも挑戦できることはある」と納得して判断できたことが、自分にとっては大きかったです。
以前は、「環境を変えなければ状況は変わらない」と考えていました。
でも今は、環境だけではなく、自分自身の考え方や目標が整理されたことで、今いる場所でも挑戦できることがたくさんあると感じています。
現職に残ると決めてからも、クジラボの支援の姿勢は変わりませんでした。むしろ、「これから学校でどんな役割を担っていきたいか」「どんな目標を持って働いていくか」を一緒に考えていただき、新年度への気持ちを前向きに切り替えることができました。
転職しなかったことを否定されることもなく、最後まで伴走していただけたことは、とても安心感がありました。
現在は現職で経験を積みながら、副校長など次の役職も視野に入れて取り組んでいきたいと考えています。また、自分自身が今回キャリアについて深く考えた経験を通して、同じように悩んでいる先生の力になれたらという思いも生まれました。
以前は「転職するかどうか」がテーマでしたが、今は「自分らしく働き続けるために何ができるか」という視点でキャリアを考えられるようになっています。
キャリアに悩むと、「転職するか、今の仕事を続けるか」という答えを早く出さなければいけないと思いがちです。でも、まず大切なのは、自分自身を知ることだと感じました。
私自身、最終的には現職に残るという決断をしましたが、それは何となく残ったのではなく、自分で考え、比較し、納得して選んだ結果です。
もし、「このままでいいのかな」と感じている方がいるなら、その気持ちを一人で抱え込まないでほしいと思います。迷っている段階だからこそ誰かに相談する価値がありますし、その時間が今後のキャリアを納得して選ぶための土台になると感じています。