
介護職11年目
転職

介護の現場で10年間、「手に職をつけたい」という思いから選んだ仕事に誇りを持ち、責任ある役割も担ってきたFさん。しかし、日々積み重なるマルチタスクと感情労働の中で、心身は少しずつ限界に近づいていきました。
休職という選択を余儀なくされ、「このまま今の働き方を続けるのは難しい」と感じる一方で、頭に浮かんだのは「33歳・介護経験のみの自分に、他に何ができるのだろうか」という強い不安でした。
そんな行き詰まりの中で出会ったのが、福祉職向けキャリアデザインプログラム「クジラボ」。
プログラムを通して、Fさんはなぜ疲弊してしまったのかを紐解きながら、自分の強みと向き合い、現実的な一歩を描いていきました。
Fさんが不安に振り回される状態から抜け出し、「自分を守りながら働く選択肢」を見つけていくまでのプロセスをご紹介します。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。求人や、ご経験・スキル・地域によって、条件や結果は異なります。
休職期間中、自分なりに「次」を考えましたが、調べれば調べるほど不安になりました。
「33歳、介護経験のみ、休職中。こんな自分を雇ってくれる一般企業はあるのか?」「また同じようにパンクしてしまうのではないか?」と、負のループに陥っていました。
特に社宅の問題があり、「在職中に内定を取って引っ越す」という難易度の高いミッションを、今のメンタル状態で一人で完結させる自信が全くありませんでした。 そんな時、福祉職員の悩みを知り尽くしたクジラボなら、甘えを捨てつつ、現実的な戦略を一緒に立ててくれるのではないかと思い、LINEから申し込みました。
一番の収穫は、「なぜ自分がこれほどまでに疲弊してしまったのか」の正体を突き止められたことです。
単なる根性論ではなく、自分の思考の特性や、得意・不得意を論理的に分析してもらったことで、「自分が悪い」という自責の念から解放されました。
また、懸念していた転職活動の進め方についても、シフトや住居の問題を考慮した具体的なスケジュールを組めたことで、漠然とした恐怖が「やるべきタスク」に変わりました。
DAY3の「強みの言語化」です。
自分では「仕事の覚えが悪かった」「ただ続けてきただけ」と思っていましたが、メンターの方に「未経験の厳しい環境で知識を身につけ、介護福祉士の資格もとり、現場を支えてきた継続力と、多職種との連携スキルは大きな武器になる」と言われ、ハッとしました。
また、大学が心理学系だったことから自分では普通だと思っていた相手への深い洞察が、実は今の介護現場での「丁寧なアセスメント」に繋がっていたことも気づかせてもらい、「強みがあるのかわからない」という自分から脱却できました。
85%解消されました。 以前は「介護を辞めたら生活が破綻する」という恐怖で動けませんでしたが、今は「自分のスキルを活かせる他業界の候補」と「月収を確保しつつ心身を守る働き方」のイメージができています。
残りの15%は、新しい環境へ飛び込む際の緊張感として、大切に持っておこうと思います。
「不安を原動力に働く」のをやめよう、と思えたことです。
これまでは「老後が怖い」「収入が途絶えるのが怖い」と、自分を追い込むことで無理やり動いてきました。
しかしプログラムを通して、自分の価値観が「安心・安全な土台の上で、着実に仕事をすること」にあると再認識できました。自分のトリガー(マルチタスクの過負荷など)が明確になったので、次はそれを回避できる環境を選ぼうと、前向きに考えられるようになりました。
まずは「介護の専門知識」を活かせて、現場の肉体・感情労働からは一歩引いた職種(福祉用具専門相談員や、医療・福祉系企業の事務・サポート職など)への転職を目指しています。 在職中に内定を勝ち取り、住居を移すための具体的なアクションプランもメンターさんと練り上げました。
また、将来的には「心身に無理のない範囲で、複数の収入源を持つ」という、将来への健康不安を感じない生き方を実現させたいです。
介護福祉の仕事は社会に絶対必要な仕事ですし、自分もある種の誇りを持ってやってきましたが、自分を削ってまで続けなければならないものではありません。
「自分にはこれしかない」と思い詰めている時ほど、外の世界の声を聞いてみてほしいです。33歳からでも、休職経験があっても、道を拓けるイメージができました。
一人で悩むと、どうしても考えが甘くなったり、逆に悲観的になりすぎたりします。プロの力を借りて、一度人生の棚卸しをすることをお勧めします。