初任でも教員を辞めたいと感じるのはおかしくない!選択肢を解説

2025.4.7

教員

初任でも教員を辞めたいと感じるのはおかしくない!選択肢を解説

初任でも教員を辞めたいと感じるのはおかしくない!選択肢を解説

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小学校や中学校の現場で、「もう辞めたい」と思うほどに追い詰められる初任の先生は少なくありません。子どもたちの指導、保護者対応、多忙な学校業務や職員室での人間関係など、悩みは尽きないのが現実です。

そこで本記事では、初任段階で「辞めたい」と思うほど苦しいときに役立つ乗り越え方や、転職を考えるうえでのポイント、さらに新たな道を探る際のヒントをお伝えします。

なお、教員を続けながらも「辞めたい」「転職したら後悔しないだろうか」と悩む方は多いのが実情です。クジラボでは、こうした葛藤を抱える先生方へ向けて、5,000名以上(※クジラボブランド累計 2026年6月時点)の先生の"実際の声"をもとにキャリア相談を行っています。

「今の職場環境を改善しながら続けるには?」「学校現場以外にも教育に携われる道はあるのか?」など、転職すべきか続けるべきか迷ったときは、ぜひ一度ご相談ください。

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初任でも教員を辞めたいと感じるのはおかしくない

誰もいない教室

「初任なのにもう辞めたい」と感じることは決して珍しいことではありません。学生時代に想像していた働き方とのギャップや、慣れない環境でのプレッシャー、業務量に押しつぶされそうになる場合があるからです。

なぜ社会人1年目、特に初任の先生が強く追い詰められやすいのか、背景を整理してみましょう。

多忙さへの戸惑いが生じるから

学校によって業務量や役割の割り振りは異なりますが、教員の場合、通常の授業はもちろん、行事準備、保護者対応、部活指導、事務作業など、初任であっても多くの仕事を任されるケースがあります。

学生時代や実習では経験しなかった業務の多さや責任の重さに戸惑うことは自然なことです。特に4月から5月にかけては、新年度の準備や新しい環境への適応、教員であれば子どもたちとの関係構築や保護者会など、重要な期間の中で多忙な日々が続きます。こうした中で疲労が溜まっていく社会人1年目の方も少なくありません。

世界的に見ても日本の教員は労働時間が長いという指摘があり、小学校教員で週54時間、中学校で週56時間というデータもあります。想像以上の忙しさに直面し、初任で「辞めたい」と思うのは決して甘えではありません。

支えを求めにくい環境になっている場合があるから

経験の長い教員に相談しても「教員はそんなもの」「私の時もそうだった」などと流されてしまい、気軽に悩みを打ち明けられない場合があります。

そのため初任の方が感じる不安や疑問が受け止められず、孤立感を深めてしまうことも少なくありません。

実際に、東京都教育委員会が2023年度に採用3年目までの教員5,280名に行ったアンケートでは、「先輩や上司の言動で落ち込んだりつらい思いをしたことがある」と答えた人が約5割にのぼりました。このように支えを求めづらい職場環境は、精神的な負担をさらに大きくする要因になります。

経験が浅い中で難しい問題への対応が求められている場合があるから

教員の場合、保護者や子どもたちの状況は多様化しており、不登校や家庭環境の複雑さなど、対応しなければならない課題は年々増えています。経験の浅い初任者が一人でこうした難題に向き合わなければならないケースも多く、プレッシャーに押しつぶされそうになることがあります。

これは他の職種でも、社会人1年目から高いレベルの対応や成果を求められ、ストレスを感じるケースと共通する部分があります。 サポート体制が不十分な職場では、より一層「辞めたい」という気持ちが募りやすくなります。

新任の教員が特に辞めたいと感じるタイミングは

辞めたいと物思いにふける教員

東京都教育委員会の発表によると、2023年度の新規採用者の1年以内の離職率は4.9%。つまり約20人に1人が1年以内に教壇を去っている計算です。

なかでも5月の連休明けから6月にかけてと、10月から11月にかけては、新任教員にとって辛い時期とされています。

特に5月から6月は年度始めの緊張感が薄れ、業務量や子どもたちとの関係構築の難しさが現実として重くのしかかるタイミングです。

夏休みという区切りを目指す方もいますが、もし心身の負担が大きいと感じる場合は、無理をせず、休職や転職といった選択肢も視野に入れてみることも考えてよいかもしれません。

初任だけど「もう教員を辞めたい」と感じるときは

相談する教員たち

「もう辞めたい…」と感じたら、まずは少し立ち止まり、自分の状況を客観的に見つめる時間を作りましょう。

次のポイントが判断の手助けになります。

一人で抱え込まない勇気を

いちばん重要なのは、決して一人で抱えないことです。

校内の同僚や先輩に「辛いです」と言うのは勇気が要りますが、「自分の状況を周りに理解してもらう」だけでも心が軽くなるものです。思い切って打ち明けてみると、それまで気づかなかった解決策が見えてくるかもしれません。

特に同期の教員や、少し年上の若手教員は、あなたの気持ちを理解してくれる可能性が高いです。「自分だけが辛いのではないか」という思いを抱えがちですが、実際には多くの教員が似たような悩みを持っています。勇気を出して話してみることで、共感や具体的なアドバイスを得られるかもしれません。

また、校内の教育相談担当や養護教諭など、悩みを聞くことを専門とする教員に相談するのも一つの方法です。彼らは学校内の様々な相談を受ける立場にあり、客観的な視点からアドバイスしてくれる可能性があります。

なお、辞めるにあたり後悔しないかは下記のブログも合わせてご確認いただければと思います。

» 教員から転職したら後悔する?葛藤のポイントと検討すべき点について

外部のサポートを活用する

学校の人間関係や組織の中では相談しにくい場合もあります。

そういうときは、外部のサポートを頼ってみましょう。たとえばカウンセリングを受けることや、コーチングを取り入れてみるのも効果的です。なぜこんなに苦しいのか、その背景にある「思い」を言語化することで、客観的に状況を整理できます。

クジラボでは、すでに5,000名以上(※クジラボブランド累計 2026年6月時点)の先生の声を受けとめ、教員ならではの悩みや強みを一緒に整理するお手伝いをしています。「少しでも負担を減らして今の職場で頑張りたい」「学校現場以外の形で教育に携わりたい」「まったく新しい世界でチャレンジしてみたい」など、多様な希望に合わせたサポートが可能です。

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実際に、小学校の教員として全力で働いてきた教員のTさんには、毎日走り続ける中で「この仕事は持続可能ではないのでは」と感じ始め、「辞めたい、でもやりたいことはない」という思いからご相談をいただきました。そこから新しい道を見つけることができています。

» 「辞めたい、でもやりたいことはない」がスタート。そこから進みたい道が見つかるまで

退職する場合は年度末を目安に

教員を辞めたいと思った初任の教員は、年度末が一つの区切りとなることが一般的です。

地方公務員法や所属する自治体の教育委員会が定める規定に従って、いつの時期でも退職は可能ですが、生徒への影響や次の教員担当者への引き継ぎなどを考慮すると、年度末に対応できるように逆算する必要があります。

多くの学校では、退職を希望する場合、遅くとも12月頃までには管理職に相談しておくことが望ましいとされています。これは、次年度の人員配置や予算編成に関わるためです。もちろん、体調不良などで緊急を要する場合は別ですが、可能な限り学校運営に配慮した形で退職の意思を伝えることが、お互いにとって最良の選択となるでしょう。

また、退職を決意したとしても、それまでの期間をどう過ごすかも重要です。できる限り自分の担当クラスや業務に責任を持ち、子どもたちに不安を与えないような姿勢を心がけることで、教員としての最後の時間を意味あるものにすることができます。

初任で教員を辞めるか迷う時に抑えたいポイント

黒板にポイントを書く様子

「もう限界だから辞めたい」と感じても、一度立ち止まって自分の本音を整理することが大切です。

以下の観点をチェックしてみてください。

「転職して何を叶えたいのか」を考える

大切なのは「なぜ辞めたいのか」という後ろ向きな理由だけでなく、「辞めたあとどうしたいのか」「何を実現したいのか」という前向きな方向性を描くことです。

そうすることで、転職をただの"現状逃れ"ではなく、あなたの人生をより豊かにする"手段"に変えていけます。

例えば、「今の職場環境が辛い」という理由だけで転職を考えると、新しい環境に移っても同じような問題に直面する可能性があります。

自分の価値観や優先したいことを明確にすることで、「結局同じような環境に移ってしまった」という失敗を防ぎ、より納得感のある選択ができるようになります。

体調を最優先に考える

体調を最優先に考えることは、社会人として働き続ける上でも欠かせません。

既に不眠や食欲不振などの不調が出ている場合は、休職や病院の受診を検討しましょう。無理を重ねると状態が悪化し、長期休養が必要になるケースも少なくありません。

教員の中には「子どものために」と自分の健康を犠牲にしてしまう方も少なくありません。しかし、あなた自身が健康でなければ、子どもたちに最高の教育を提供することはできないのです。

自分の体調と向き合い、必要であれば休養を取ることは、長い目で見れば子どもたちのためにもなることを忘れないでください。

特に睡眠障害やイライラ、集中力の低下、食欲不振などの症状が現れている場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。専門家の適切なアドバイスを受けることで、休職するべきか、それとも働き方を見直すべきかなど、具体的な対応策が見えてくるでしょう。

辞めるタイミングを検討する

辞める、または休むタイミングを検討する際は、可能な限り年度末を意識することが一般的です。

学校側の人員配置や子どもたちへの影響を最小限に抑えるためですが、体調が深刻な場合は、年度途中でも早めに相談してください。

無理して働き続けてしまうと、長期的に見て自分だけでなく子どもたちにも負担をかけてしまうことにつながります。

初任で教員を辞める前に知っておきたい選択肢

笑顔の子どもたち

「辞めたい」と思う理由の中には、「今の仕事や業界しか知らないため、視野が狭くなっている」ケースも多々あります。

社会人経験が浅い段階での転職は、ポテンシャルを期待される採用が中心になります。ここでは代表的な4つの方向性をご紹介します。

教育系の関連分野に移る

「子どもたちと関わる仕事が好き」「教育に関心がある」という気持ちがあるなら、学校以外の形で関わる道も考えられます。

たとえば、EdTech企業や児童発達支援、地域×教育、私学、通信制高校、NPO法人、日本語講師などが挙げられます。

学校と同様に教育にかかわる一方で、新しい視点やテクノロジーに触れられる環境も多いのが特徴です。

EdTech企業では、教育現場の経験を活かして教材開発やカリキュラム設計に携わることができます。また、教員としての経験を活かして、学校と企業の架け橋となる営業職や企画職として活躍する道もあります。学校での指導経験があるからこそ、現場のニーズを理解した提案ができるのです。

児童発達支援や放課後等デイサービスでは、より個別に子どもたちと向き合える環境で、一人ひとりの成長をサポートする仕事があります。学校では難しかった「個」に焦点を当てたきめ細やかな支援ができることにやりがいを感じる方も多いようです。

また、地域の学習支援や教育NPOなどでは、子どもたちの居場所づくりや学習サポートなど、学校とは違った形で教育に携わることができます。

大人の支援系に移る

「人の人生の転機をサポートしたい」「幅広い年代に向けて支援したい」という方には、採用人事やキャリアアドバイザー、コーチング、カウンセリング、研修講師、メンタルヘルス支援、人材営業などが選択肢として挙げられます。

教員として子どもたちと向き合う中で意識した「相手の話を丁寧に聞く姿勢」や「相手の立場を理解しようとする力」は、これらの分野で働く上での基礎となります。

例えば、キャリア相談のサポート業務では、相談者の話に耳を傾け、気持ちに寄り添う場面でその姿勢が活かせるでしょう。企業の人事部門(採用アシスタントなど)であれば、候補者への連絡や説明会の準備・運営など、丁寧なコミュニケーションや計画性が求められる場面で、教員経験で培った基礎的なスキルが役立つかもしれません。

教員としての短い期間であっても、そこで経験したことや学んだことは、社会人としての基本的なスキルとして、新たな環境でキャリアをスタートさせる上で無駄にはならないでしょう。人をサポートすることにやりがいを感じるのであれば、これらの分野で新たな道を探ることも一つの選択肢です。

ビジネス系に移る

一度、学校現場から離れてゼロからスタートを目指す方向性もあります。セールス職や接客・販売職、施工管理、店舗管理、制作管理など、実にさまざまな業種・職種にチャレンジできます。

また、デジタル技術に親しみのある若い世代の中には、プログラミング等を学び、ITエンジニアとして新たなキャリアを築くことを選択する人もいます。

業界や企業によっては年齢や勤続年数よりも努力や成果が重視される風土があるため、自由度の高さを感じられる場合もあります。

教員として働いた経験は、どのような業界に移っても必ず強みになります。例えば、「限られた時間の中で複数の業務をこなす力」「多様な相手と適切にコミュニケーションを取る力」「予想外の事態にも柔軟に対応する力」などは、ビジネスの現場でも高く評価されるスキルです。

また、教育現場での経験を活かして、社内の業務効率化や顧客対応の改善など、新たな視点での貢献ができる可能性もあります。「子どもたちにわかりやすく伝える」ために工夫してきたスキルは、例えば顧客への提案や社内での企画提案などでも役立つことでしょう。

自分の人生をどう描く?「あなたにとって大切なこと」を軸に考えよう

明るい未来に向かって微笑む女性

社会人1年目で「辞めたい」と思うのは、決して珍しいことではなく、慣れない環境で頑張っている証拠でもあります。 一方で、「なぜこんなに辛いのか」「何を本当は望んでいるのか」を見つめ直す時間も必要です。

職場で相談しにくい場合は外部の相談先を頼るのも一つの方法。自分の考えを言葉にするだけで、新しい可能性に気づくこともあります。

「今の仕事を続けるか」「新しい環境へ飛び込むか」は二者択一ではありません。あなたの大切にしたい価値観や将来像を軸に、最善だと思える道を選んでください。

もし「転職して後悔しないか」「今の仕事を続けたい気持ちはあるが辛い」といった迷いがあるなら、客観的なサポートを活用してみるのもおすすめです。クジラボでは、「仕事を辞める・辞めない」両面の選択肢を踏まえ、あなたに合ったキャリアプランを一緒に考えています。転職活動のサポートはもちろん、今の職場で働き続けるためのアドバイスなど、多角的に提案が可能です。

「後悔しないためには、どんな準備が必要だろう?」と感じたら、一緒に準備を進めていきましょう。

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