
高校教員
転職

教員として働く中で、やりがいを感じながらも「このままでいいのだろうか」と立ち止まる瞬間は少なくありません。
今回お話を伺ったNさんも、忙しさに追われる日々の中で、自分の働き方や人生について違和感を抱いたことをきっかけに、キャリアを見つめ直しました。
クジラボのプログラムを通して自己理解を深め、転職に向けた準備を進めた結果、複数の企業から内定を獲得。最終的には未経験から開発エンジニアとして新たな一歩を踏み出す決断をされています。
どのように迷いを整理し、自分に合った選択肢を見つけていったのか。その過程と意思決定の背景について、お話を伺いました。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。求人や、ご経験・スキル・地域によって、条件や結果は異なります。
教員2年目に入って、忙しさはある程度想像していましたが、実際は平日も土日も仕事に追われる日々でした。20時には学校を出ても持ち帰り仕事があり、仕事中心の生活になっていたと思います。
そんな中、教員以外の友人が仕事以外の時間も大切にしながら過ごしているのを見て、「自分は人生を楽しめていないのではないか」と感じるようになりました。
勉強を教えること自体は好きでしたが、人間関係が固定されやすい環境や働き方には違和感があり、教員以外の道を考え始めたのがきっかけです。
一番大きかったのは、自分の考えが整理されたことです。受講前は、教員を続けるか転職するかで迷っていても、何を基準に考えればいいのか分からない状態でした。
プログラムを通して、自分が何に苦しさを感じ、何を大事にしたいのかを少しずつ言語化できるようになったと思います。漠然とした不安が、具体的な課題として見えるようになりました。
特に印象に残っているのは、自分が何を優先したいのかを深く考えるワークです。私は当初、「ワクワクする仕事がしたい」という気持ちと、「安定していて潰れない会社がいい」という気持ちの両方を持っていました。
ただ、実際に整理してみると、その時点の自分にとって一番大きかったのは「休みを確保したい」「オンとオフを分けたい」ということでした。仕事のやりがい以前に、まず生活を立て直したいと思っていたことに気づけたのは大きかったです。
自分では前向きに転職を考えているつもりでしたが、根本にはかなり切実な思いがあったのだと分かりました。
不安がゼロになったわけではありませんが、かなり整理されたと思います。
特に大きかったのは、転職活動のスケジュール感が分かったことです。4月入社を目指すうえで、今の自分が極端に遅れているわけではないと理解できたことで、必要以上に焦らずに済むようになりました。
「今やるべきことを積み上げればいい」と思えるようになったことで、不安はかなり軽くなりました。
一番の変化は、自分の中で方向性が明確になったことです。受講当初は進みたい業界や職種のイメージが曖昧でしたが、次第にITやプログラミングの領域に関心があると具体的に捉えられるようになりました。
その後、自己分析や情報収集、準備を進める中で実際に転職活動にも踏み出し、複数の企業から内定をいただくことができました。最終的には、自分の価値観や働き方に合う環境を重視し、開発エンジニアとして新たなキャリアに進む決断をしています。
教員免許がある以上、戻ろうと思えば戻れるかもしれません。その上で、30歳までにもう一つ、自分の市場価値につながるスキルを身につけたいという思いが強くなりました。
現在は、開発エンジニアとして新しい環境でキャリアをスタートしています。未経験からの挑戦ではありますが、自分で選んだ道として前向きに取り組んでいきたいと考えています。今後はスキルを着実に身につけながら、自分の市場価値を高めていくことが目標です。
また、これまで感じていた「仕事に追われるだけの生活」ではなく、仕事とプライベートのバランスを取りながら働ける状態をつくっていきたいと思っています。
教員の仕事は安定していますし、周囲にも真摯に働いている方が多いので、辞めることに迷いや申し訳なさを感じる方も多いと思います。私自身もそうでした。
ただ、違和感を持ちながら働き続けることが本当に自分にとってよいのかは、一度立ち止まって考えてみてもよいのではないかと思います。最初から大きな決断をする必要はなくて、まずは自分が何に苦しさを感じていて、何を大切にしたいのかを整理するだけでも意味があると感じました。
悩んでいること自体が甘えなのではなく、それだけ真剣に自分のこれからを考えているということだと思います。迷いがあるなら、その気持ちを曖昧なままにせず、一度言葉にしてみることをおすすめしたいです。