
市役所で21年間、人事業務に携わってきたHさん。やりがいを感じながら働く一方で、「このまま今の環境でキャリアを重ねていくべきか、それとも外の世界に目を向けるべきか」と、将来への迷いを抱えていました。転職への興味はあるものの、自分の中で結論が出せず、漠然とした不安を抱えたまま時間が過ぎていったといいます。
そんな中で出会ったのが、公務員に特化したキャリア支援サービス「クジラボ」。対話を通じて自分自身と向き合い、強みや価値観を言語化していく中で、Kさんのキャリアに対する捉え方はどのように変化していったのでしょうか。ご本人の言葉で語っていただきました。※掲載内容は個人の体験談であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。求人や、ご経験・スキル・地域によって、条件や結果は異なります。
44歳という年齢になり、今後の職業人生の後半に差し掛かる中で、自分のキャリアや強みについて改めて整理したいと考えたことがきっかけです。市役所に入庁して21年、そのうち15年以上にわたり人事部門に携わってきましたが、このまま組織の中でキャリアを積み続けるのか、それとも外の世界に目を向けるのか、判断がつかない状態でした。
これまで培ってきた経験が外で通用するのかという不安もありましたし、転職活動を始めてはいたものの、「本当に転職したいのか」という点が自分の中で整理しきれていませんでした。公務員に特化したキャリア相談の場が少ない中で、自分の状況を理解した上で相談できる場所としてクジラボを知り、相談してみたいと思いました。
セッション自体が初めての経験だったため、どのように進むのか不安もありましたし、自分の中にあるモヤモヤをうまく言語化できるかという点にも不安がありました。実際、最初は言葉にすることが難しく、うまく整理できていない感覚がありました。
ただ、回数を重ねる中で徐々に自分の考えをアウトプットできるようになり、頭の中で曖昧だったものが整理されていく感覚がありました。自分一人ではなかなか進められなかった部分を、対話を通じて少しずつ言語化できたことが大きな変化だったと感じています。
自分の特性を強みとして言語化できた瞬間が特に印象に残っています。これまで無意識に「周りのことを気にしすぎてしまう」と感じていた性質を、「人への感度」「共感性」とポジティブな強みとして捉え直すことができました。
意識せずにできていることこそが強みであると教えていただき、それまでネガティブに捉えていた部分の見方が大きく変わりました。セッションを通じて、自分の特性を前向きに捉えられるようになり、考え方が少しずつ切り替わっていった実感があります。
完全に不安がなくなったわけではありませんが、「何に対して不安を感じているのか」が明確になったことで、漠然とした不安はかなり軽減されたと感じています。
プログラムの途中では、「何か成果を出さなければならない」「成長しなければならない」といったプレッシャーを自分にかけてしまい、考えが堂々巡りになる時期もありました。しかし、後半のセッションで整理が進んだことで、自分の現在地と今後の方向性が見えてきました。
転職するかどうかという結論自体は出ていませんが、「どちらを選んでも自分が前向きでいられるか」という視点を持てたことが、不安の解消につながったと感じています。
最も大きな変化は、自分の強みや価値観を言語化できるようになったことです。これまでは「人事ができたらいいな」という漠然としたイメージしか持てていませんでしたが、現在は自分がどのような形で人事に関わりたいのかを具体的に考えられるようになりました。
また、転職情報を見る際の視点も変わりました。以前は条件や職種に目が向きがちでしたが、今は「その環境で自分は何をしたいのか」「どのように貢献できるのか」をイメージしながら情報を捉えられるようになっています。
自分の内面に目を向けて整理できたことで、選択の軸が明確になったと感じています。
現時点で転職するかどうかの結論は出ていませんが、自分のやりたいことや方向性は整理できたと感じています。人事領域における自分の強みを活かしていきたいという思いは明確になりました。
今後1年については、仮に現職で異動があった場合でも、組織や部下の育成に意識を向けながら仕事に取り組んでいきたいと考えています。一方で、転職という選択をする場合には、より専門性を意識したキャリアも視野に入れていきたいと思っています。
具体的な行動としては、必要に応じて転職活動も進めていくことを想定していますが、まずは自分の軸を大切にしながら判断していきたいと考えています。
私自身、公務員として長く働く中で、大きな不満があるわけではないものの、「このままでいいのか」と感じる瞬間がありました。そのような状態のままでは、なかなか次の一歩を踏み出すことは難しいと感じています。
重要なのは、転職するかどうかを決めることではなく、自分がどのように働き、どのように生きていきたいのかを整理することだと思います。自分の現在地と目的地を言語化することで、選択肢の見え方が大きく変わりました。
もし同じように悩んでいる方がいれば、一度立ち止まって自分自身と向き合う時間を持つことをおすすめしたいです。そのプロセス自体が、今後のキャリアを前向きに考えるための大きな一歩になると感じています。